『イギリス🇬🇧の料理はまずい』とか、『イングリッシュブレックファースト🍳は体に悪い』とか、
『フィッシュン🐟チップス🍟しかない』とか、散々な言われ方をするイギリス料理ですが、
実は世代を超えて愛されてきた家庭🏠の味。
外食の高くなった昨今、材料が手軽に入る現地だからこそ、簡単バージョンに挑戦してみませんか?🧑🍳
ちょっとオシャレな『おふくろ👩の味レシピ』が増えるかも。
🥘メイン料理
🥩 サンデーロースト Sunday Roast
✏️:1485年ヘンリー7世の時代に、お給料が牛肉で払われた為、牛肉を食べる人・Beefeaterと呼ばれる近衛兵から始まった・・・との説あり。
古くから教会へ行った後に家族みんなで集まって食べる「日曜の特別な食事」として定着。
現在でもパブやレストランでは日曜日の定番メニューとして提供。牛、チキン、ラムから選べる店も多い。
🍳:簡単レシピ
🍖:材料(4人分)
ローストビーフ: 牛肉の塊(リブロースやサーロインまたはももでもOK) … 1kg
塩 … 小さじ2、黒こしょう … 小さじ1、にんにく … 2片(潰す)
ローズマリー・タイムなどハーブ … 適量
オリーブオイル … 大さじ2
付け合わせ: ジャガイモ … 5~6個、にんじん … 2本、パースニップ白… 2本
芽キャベツやブロッコリー … 200g
ヨークシャープディング: スーパーで購入
グレイビーソース : お湯で解くだけの粉末状のものを購入。余った肉汁で解くとなお美味。
🫕:作り方
1. 肉は30分以上、常温に戻しておく
2. 表面にオリーブオイルを塗り、塩・こしょう・にんにく・ハーブをすり込む。
3. 250℃の高温オーブンで15分焼き、表面をしっかり焼き固める。
4. その間、ジャガイモの皮をむき、適当な大きさに切り、5分ほど下茹でする。
5. その後、オーブンの温度を180℃に下げ、肉を好みの焼き加減まで焼く: *レア約20分、ミディアム 約30分、ウェルダン 約40分。
この際、オーブン皿に4のジャガイモと残りの付け合わせを入れ、一緒にオーブンへ。
6. 焼き上がった肉をアルミホイルで包み、肉汁を落ち着かせる為、15分ほど休ませる。
🍽️:盛り付け
スライスしたローストビーフを皿に盛り、付け合わせの野菜、ヨークシャープディングを添える。
仕上げに器に入れた熱々のグレイビーソースをかけて完成!✨
🥧 シェパーズ・パイShepherd's Pie
✏️:1747年にはレシピ本に登場する伝統料理。
当時貧しかった「Shepherd=羊飼い」が、売れ残りの羊肉と、パイの代わりにじゃがいもを使ったのが始まり。
牛ひき肉を使った場合は本来、「コテージパイ(Cottage Pie)」と呼ばれるが、いまでは一色たんの場合も。
🍳:簡単レシピ
🍟:材料(4人分)
ミートソース: ラムひき肉(または牛ひき肉)… 500g
玉ねぎ … 1個(みじん切り)、にんじん … 1本(みじん切り)
セロリ … 1本(みじん切り) ※あれば、にんにく … 1片(みじん切り)
トマトペースト … 大さじ2、ウスターソース … 大さじ1
赤ワイン … 100ml(あれば)、チキン/ビーフストック … 200ml
タイムやローズマリーなどハーブ 、塩、胡椒… 適量、
オリーブオイル … 大さじ1
マッシュポテト: スーパーで購入。熱湯を注ぎ混ぜるだけの粉末状のものもある。
*お好みでチーズ 50g、焼き上げ時にトッピングするとコクが増す
🫕:作り方
1. フライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎ・にんじん・セロリ・にんにくを炒める。
2. ひき肉を加え、色が変わるまで炒める。
3. トマトペースト・ウスターソースを加えてさらに炒め、赤ワインを入れ、アルコールを飛ばす。
4. ストックとハーブを加え、弱火で15~20分煮込み、塩胡椒で味を整え、ミートソース完成。
5. 耐熱皿にミートソースを敷き詰める。
6. その上にマッシュポテトを広げ、フォークで表面に筋をつけ、好みでチーズをかける。
7. 200℃に予熱したオーブンで20~25分、表面がこんがり色づくまで焼く。
🍽️:盛り付け
熱々をスプーンで取り分け、サラダや温野菜を添えて召し上がれ。
焼きたては表面カリッ、中はとろっとしていて最高✨
🥘 ランカシャー・ホットポット Lancashire Hotpot
✏️:ランカシャー地方で古くからあった煮込み料理が一躍有名になったのは1859年の料理本に登場してから。
産業革命期、工業地帯として発展したランカシャーは羊毛産業が盛んで、従事した多くの女性が料理にさく時間が持てなかった。
その為、当地で安いラム肉を野菜と共に長時間、オーブンに入れて放って置くだけでできる料理として重宝された。
🍳:簡単レシピ
🥕:材料(4人分)
ラム肉(骨付き肩肉やネック肉)… 800g、玉ねぎ … 2個(薄切り)
にんじん … 2本(輪切り)、セロリ … 1本(薄切り)、じゃがいも … 5~6個(薄切り)
バター … 30g、小麦粉 … 大さじ1(肉にまぶす用)、ラム/ビーフストック … 約500ml
ウスターソース … 大さじ1、ローズマリーやタイムなどハーブ 、塩胡椒… 適量
🫕:作り方
1. 肉の下準備:ラム肉を一口大に切り、塩こしょうして小麦粉をまぶす。
2. フライパンにバターの半量を溶かし、肉の表面をこんがり焼きつける。
3. 同じフライパンで玉ねぎ・にんじん・セロリを軽く炒め、ウスターソースを加える。
4. 深めの耐熱皿に、下から順に 肉 → 野菜 → 肉 → 野菜 の層を作る。
5. 上から熱いストックを注ぎ、ハーブを散らす。
6. 最後にじゃがいもを薄切りにして並べ、表面にバターを点々とのせる。
7. 160℃に予熱したオーブンで 2時間半~3時間 焼く。
*途中でじゃがいもが乾いてきたら、刷毛で少し溶かしバターを塗るとパリッと仕上がる。
🍽️:盛り付け
表面のじゃがいもがこんがり黄金色になったら完成。寒い日にはうってつけ🥶
深皿にたっぷりよそい、赤キャベツのピクルスやビートルートの酢漬け を添えるとより伝統的な雰囲気に✨
🧁デザート
🍮 スティッキー・トフィー・プディング Sticky Toffee Pudding
✏️:諸説ある中で一番有名な発祥説は、第2次世界大戦後、まだ物資の少ない1948年、レイクディストリクトのホテルで、デザートとして発案されたというもの。
伝統料理というよりは「比較的新しい英国デザート」だが、その人気は一気に広まり、いまでは パブやレストランの定番スイーツ。温かいので特に冬に好まれる。
🍰:簡単レシピ
🧈:材料(6人分)
ケーキ部分: デーツ(なつめやし/種なし) … 200g、熱湯 … 250ml、重曹 … 小さじ1
無塩バター … 75g(室温に戻す)、ブラウンシュガー(または三温糖) … 150g
卵 … 2個、薄力粉 … 175g、ベーキングパウダー … 小さじ1、バニラエッセンス … 小さじ1
トフィーソース: 無塩バター … 100g、ブラウンシュガー … 150g
ダブルクリーム … 200ml、バニラエッセンス … 小さじ1
🍯:作り方
1. デーツを粗く刻み、耐熱ボウルに入れ、熱湯を注ぎ、重曹を加えて混ぜる。
2. 10分ほど置いて柔らかくし、軽く潰す(ペースト状まではしなくてOK)。
3. 別のボウルにバターと砂糖を入れてクリーム状になるまで混ぜる。
4. 3に卵を一つずつ加え、よく混ぜる。
5. 4に薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、さっくり混ぜる。
6. 5に1とバニラエッセンスを加え、均一になるまで混ぜる。
7. 6を耐熱容器(またはマフィン型)に生地を流し入れる。
8. 7を180℃に予熱したオーブンで 30~35分 焼く(竹串を刺して生地がつかなければOK)。
9. 鍋にバターと砂糖を入れ、弱火で溶かす。
10. 9にダブルクリームを加え、軽く煮立てながらとろりとするまで加熱。
11. 10にバニラエッセンスを加えてトフィーソースが完成。
🍽️:盛り付け
焼き上がったプディング、8に温かいトフィーソース、11をたっぷりかける。
お好みでバニラアイスやホイップクリーム、カスタードを添える✨
💡: 焼きたてが一番だが、冷蔵保存して 電子レンジで温め直してもOK。
🍞 ブレッド・アンド・バター・プディング Bread and Butter Pudding
✏️:古くなったパンを有効活用するために生まれた、イギリスならではの「節約レシピ」
その歴史は驚きの11世紀から。材料の素朴さから、超簡単スイーツとして人気。
🍰:簡単レシピ
🥛:材料(4~6人分)
食パン(前日のものが理想)… 6~8枚、無塩バター … 50g(室温に戻しておく)
干しぶどうやカラント(レーズンでもOK)… 80g、牛乳 … 300ml、生クリーム … 200ml
卵 … 3個、グラニュー糖 … 80g、バニラエッセンス … 小さじ1、ナツメグまたはシナモン … 少々
🍯:作り方
1. 食パンの耳を切り落とし(お好みで残しても可)
2. 各スライスにバターを塗り、三角形か四角にカットする。
3. 耐熱皿にバターを薄く塗るり、2を重ねながら並べ、間と表面に干しぶどうを散らす。
4. ボウルに卵・砂糖・バニラエッセンスを入れて混ぜる。
5. 鍋で牛乳と生クリームを温め、4の卵液に少しずつ加えてなめらかに混ぜる。
6. 5を3のパン全体にかけ、軽く押して染み込ませ20分ほど、パンが液を吸うのを待つ。
7. オーブンを 180℃ に予熱する。
8. 6の上からナツメグ(またはシナモン)を振る。
9. 8をオーブンで 30~40分、表面がこんがり黄金色になるまで焼く。
🍽️:盛り付け
熱々をそのままスプーンですくって盛り付ける。
仕上げに カスタードソース・ホイップクリーム・バニラアイス を添えるとさらにリッチに。✨
💡: パンはブリオッシュやクロワッサンを使うと贅沢な味に。
干しぶどうをラム酒やブランデーに漬けておくと、大人っぽい風味に。
🍨トライフル Trifle
✏️:こちらも古くなったケーキを有効活用するために生まれた、節約レシピ。
最初はケーキにお酒を染み込ませた簡単なものだったよう。その後、豪華になって18世紀に定着した説が有力。
名前の「Trifle」は英語では「些細なこと」という意味だが、古仏語のtrufeまたはtruffleの『ちょっと大切なもの』が由来との見方も。
🍰:簡単レシピ
🍓;材料(6~8人分)
市販のスポンジケーキ… 約200g、シェリー酒 … 50ml
フルーツ … 300g(いちご・ラズベリー・ブルーベリーなど)
ベリー系ゼリー(ラズベリーやストロベリー味)… 1袋(500ml分)
カスタードクリーム … 500ml、生クリーム(ホイップ用)… 300ml
グラニュー糖 … 大さじ2、飾り用フルーツやミント … 適量
🍯:作り方
1. パッケージの指示通りにゼリーを作り、冷蔵庫で半分固まるくらいまで冷やす。
(完全に固まる前に使うと、スポンジやフルーツとよく馴染みます)
2. スポンジケーキをサイコロ状にカットし、大きめのガラスボウルの底に敷き詰め、シェリー酒を軽く染み込ませる。
3. カットしたフルーツをスポンジの上に散らし、その上から半固まり状態のゼリーを流し入れ、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。
4. ゼリーが固まったら、その上にカスタードクリームを流し入れて層を作る。
5. 生クリームに砂糖を加え、8分立てに泡立てホイップクリームを作り、カスタードの上にふんわりとのせ、表面を整える。
6. 仕上げにフルーツやミントを飾って完成!
🍽️:盛り付け
冷蔵庫でしっかり冷やしてから、大きなスプーンですくって取り分けるのが伝統的✨
💡: 小さなグラスに一人分ずつ盛り付けると、モダンでおしゃれなスタイルに💕
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寿司🍣、天ぷら🍤、蕎麦、うどん🍜など、食材や食感にこだわった、見た目も麗しい伝統的な和食と違い、
基本、節約、ごちゃまぜが多いイギリス料理が多い・・・見た目が茶系色ばっかり・・・なのも何だか頷けちゃいますが、
せっかくイギリスにいるのだから、材料も少なく、簡単にホームメードに挑戦できるものをご案内してみました。
なお、イギリス料理といえばこれ!・・・と言われるほど、有名な『フィッシンチップス』
*(フィッシュアンドチップス・・・とは言いません😆)は、ホームメイドはおすすめしません。
手間も大変だし、ビール🍺を混ぜた衣など、絶対、お店の方が美味しいと思う。
ティクアウェイ、パブ、専門店・・・魚🐟の種類も色々あるので、ご贔屓のお店を探してみてください。🤗
もちろん、イギリス流にチップスにはモルトビネガーをバシャバシャかけて!あっ、米酢は合いませんよー!🙅
Words by Tora
*記事には一部AIを利用しています。